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はたらく図鑑

地域×若者でふるさとを守る

「はたらく」にフューチャーしたオウンドメディア
Vol.8の生まれ育ったみなみの街で家業を受け継ぐ菊地正吾さん。

甲南大学経営学部を卒業後、不動産会社に就職。
家業である株式会社かわこに就職し、現在は代表取締役として戎橋筋商店街復興組合の理事を務めています。

家業を継ぎ、地元を明るくより良いものにしようと取り組まれている菊地さんの”はたらく”について深彫りしていきます!

 

 

 


 


 

<話し手>
-菊地 正吾さん

株式会社かわこ 代表取締役

 

HP

 

 


 

 

▼右菊地 正吾さんご本人

 

 

 


 

 

 ‐「原点」 

 

 

-なぜ家業を継いで地元で働き続けているんですか?

理由は、身内のつながりと商売のつながりです。
代々菊地家のルートは、ずっと大阪にあり、人と人とのつながりに親近感があります。
その親近感が僕には心地の良いものなんです。

大阪の歴史にはなるのですが、第二次世界大戦の大阪大空襲でミナミ一帯は焼け野原になり、

り、疎開をして戻ってきたら土地も家もないという状況でした。
しかし、僕のひいおばあさんは疎開せずに菊地家の土地を取りを守ってくれました。
そんな守り続けてくれた場所や育ててもらった過去を僕も守り続けたいと思いました。

 

 

-地元の良いところはなんですか?

 

ミナミの街は個性が強いので、人と街の面白さがあります。
僕は、街を歩いているだけでおもしろいと思います(笑)
看板やネオンが特徴的で町がテーマパークそのもののような場所です。

人との距離が近いことも良いところです。
最近は外国の方が多く、毎年来てくれるお客様もいるんです。
そのお客様は、コミュニケーションを楽しんでくださっています。


▼ミナミの町で取材を受ける菊地さん

 

 


 

 

 ‐代々紡いできた「婦人服かわこ」とは?

 

 

-家業を継がずに他のはたらく選択肢はなかったのですか?

家業を継ぐことに対して抵抗はありませんでした。

長男でしたし、小さいころから自分が継ぐものだということは幼いながらに思っていました。
ただ家業を継ぐというのは1つの選択肢であり、同じ境遇の学生の方がいれば、自分が熱意をもって取り組める道を進んでほしいと思います。

 

 

‐経営はどこで学んだのですか?

元々和装を扱っていましたが、時代の流れの中で40年ほど前から婦人服を扱うようになりました。
父と母から経営を学びました。
母はお客様の求めている服や流行をつかみ、父は経営の面で支えながら切磋琢磨していました。商売を長く続けていくためには常に時代の流れを読みながらお客様のニーズに合うものを提案し、いかに多くのものを買ってもらえるかがとても重要になります。しかし、商売を続けていくためには多角的にやらなくてはいけない時代かもしれません。そんな中でも、僕たちはお客様との会話、店頭でのコミュニケーションを大切にしています。お客様の声をどのように拾い、拾った声から広げて学びます。

 

 

 

‐かわこの理念はなんですか?

直接的なコミュニケーションを大切にしています。
楽しい時間を大切に考えており、従業員と一緒に作りたいと考えています。
商品を売ることも当然大切なことですが、商品以上に「かわこ」にいる時間を好きになってもらうようなおもてなしサービスを心がけています。
あのお店のこの人がおすすめしてくれたものだから購入した経験はありませんか?

例えば、洗濯機を買うときに安くて乾燥機能があるものが欲しいと思って要望を伝えたとします。対応したスタッフがこの要望にきちんと答えたうえで、選択に関する悩みやあるある話についての会話がある店と要望には応えた案内をするが、端的で会話のないスタッフならどちらに接客されたいでしょうか?

僕たちのこうしたおもてなしサービスは、モノや商品をも超える価値があると考えています。
同じ商品を他で見つけたとして、見つけた先の商品のほうが安くても気にならないような時間を価値として提供します。

 

 


 

 

 

 ‐学生のみなさんへ

 

 

-学生へのメッセージをお願いします!

ご縁やつながりを大切にしてください。
僕はご縁とはきっかけだと思っています。

1人でも100人でも人とのご縁を活かすもダメにするのもあなた次第です。
取捨選択をして自分を信じて、出会った人や時間を良いものにしてください。

就職を考える上でもたくさん迷うと思います。
そんな中でこそ、ご縁やつながりを大切にしてください。

 

 

▼取材を受ける菊地さん


 

 

あとがき

株式会社かわこの代表取締役菊地正吾さん。
地元の家業を受け継ぎ、代表として動き続けています。
改めて、いろいろな働き方があることがわかりますね。
皆さんの中にも地方から大学生のため都会に出てきた方がいると思います。
そんな皆さんが就職を考える際に1つの道として”地元を守り続ける”という道も視野にいれてみてください。
自らが生まれ育った場所に帰って守ることを選ぶのもよい選択です。

帰省の際にご自身の故郷の良さに目を向けてみてください。

  • 会社名株式会社かわこ
  • 事業内容婦人服販売
  • 役職代表取締役
  • 名前菊地正吾